
こんにちは!『働き方と暮らしを整えるブログ』を運営している小野寺です。
仕事に子育てに、毎日を全力で駆け抜けている30代のみなさん、本当にお疲れ様です。
私も現役の理学療法士(PT)として働きながら、ブログを書いたりと、忙しい日々を送っています。
そんな中で、ふとこんな悩みを感じることはありませんか?
- 「仕事で一生懸命説明しているのに、相手に響いていない気がする…」
- 「ブログやSNSで発信しても、なかなか反応がもらえない…」
- 「自分のアイデアをもっと多くの人に知ってほしいけれど、どうすればいいかわからない」
実は、これらすべての悩みを解決するヒントが、一冊の本に隠されていました。
それが、永松茂久さんの著書『読まない人に、本を売れ。』です。
今回は、この本から得た「忙しい私たちの日常」を劇的に変える学びをシェアしていきます。
🌿 この記事を読むと得られる3つのメリット
・「選ばれる人」になるための、圧倒的な読者目線が手に入る
・仕事や発信において「空回り」がなくなり、結果に直結するようになる
・専門知識を「武器」ではなく「ギフト」として届ける方法がわかる

書籍概要:『読まない人に、本を売れ。』
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 読まない人に、本を売れ。 |
| 著者 | 永松茂久 |
| 出版日 | 2025年 |
| 出版社 | ライツ社 |
| 著者紹介 | 株式会社人財育成JAPAN 代表取締役。累計発行部数400万部を超えるベストセラー作家。『人は話し方が9割』など、多くのヒット作を生み出し続ける現代の「出版商人」。 |
| ページ数 | 211 |
書籍目次
プロローグ とんぴん
第1章 たこ焼き屋、本を書く。
第2章 商人として、本を書け。
第3章 とんぴん営業マン。
第4章 頂点まで行ってこい!
第5章 読まない人に、本を売れ。
第6章 100万部を達成した、奇跡のチームがやったこと。
最終章 世の中は、ベストセラーを待っている。
エピローグ 本の世界には夢がある。
なぜ「見ない人」にブログを売らなければならないのか?

本書のタイトル『読まない人に、本を売れ。』。
一見すると矛盾しているように見えますよね。「読まない人に売るなんて無理じゃないか?」と。
しかし、著者である永松さんはこう言います。
「興味のない人にどう届けるのか?という問いこそが、あらゆる仕事の本質である」と。
これは、私たちブログ運営者にとっても同じです。
私のブログに置き換えれば、「見ない人に、ブログを売れ(読ませろ)」ということになります。
世の中には星の数ほどブログがあり、SNSには情報が溢れています。
そんな中で、わざわざ私のブログを見に来てくれる人は、実は「奇跡」に近い存在です。
だからこそ、「もともと興味がある人」だけを相手にするのではなく、「なんとなく通りかかった人」が思わず足を止めてしまうような、そんな届け方を考えなければなりません。
これは営業でも、医療の現場でも、そして家庭内での会話でも同じことが言えるのではないでしょうか。
斎藤一人さんに学ぶ「やさしさ」の文章術

本書の中で最も印象的なエピソードの一つが、日本一の大商人・斎藤一人(さいとうひとり)さんとのやり取りです。
永松さんが初めて書いた原稿を一人さんに見せたとき、一人さんはこう言いました。
「残念ながらこの本は、あまり読者の役に立たないかもしれないな」
その理由は、「エピソードが特別すぎて、読者の役に立たないから」というものでした。
主語を「自分」から「あなた」に変える
成功者の苦労話や自慢話は、一見面白そうですが、読む側からすると「自分とは住む世界が違うな」と感じさせ、心を折ってしまうことがあります。
一人さんが教えてくれたコツは、驚くほどシンプルでした。
「話の主語を『自分』ではなく相手、つまり『あなた』にするんだよ」
- 自分主語: 「私はこんなに苦労して、こんな成果を出しました」
- あなた主語: 「もしあなたが今、壁にぶつかっているなら、こんな方法が役に立つかもしれません」
これだけで、文章に「やさしさ」が宿ります。
私もPTとして患者さんに説明する際、「私の理論では〜」と言うのではなく、「〇〇さんの今の痛みには、この動きが助けになりますよ」と、主語を相手にすることを常に意識しています。
あなたのブログやメール、「私(I)」ばかりになっていませんか?
一度、読み返してみてください。
「出版商人」としての覚悟|どれだけ周りを儲けさせられるか

永松さんは、本を書くことを「商売」だと断言しています。
印税が欲しいからではなく、「投資してくれた出版社や、場所を貸してくれる本屋さんに利益を出させる責任がある」という考え方です。
これには、ハッとさせられました。
ブログも同じです。サーバー代を払い、貴重な時間を使って書いている以上、それは一つの「事業」です。
そして何より、「読みに来てくれた読者の時間を、1ミリでもプラスにする」という責任があります。
「自分が書きたいから書く」というプロダクトファースト(自分本位な姿勢)ではなく、「読者が何を求めているか?」にピントを合わせるマーケットイン(市場の要望に応える姿勢)の視点。
これを永松さんは「市場へのチューニング(調整)」と呼んでいます。
自分勝手な発信ではなく、相手の悩みの周波数に自分の声を合わせていく作業です。
「意識普通系」を狙え!福澤諭吉も実践した読みやすさの極意
「よし、誰かの役に立つ内容を書こう!」と決めたとき、つい陥ってしまう罠があります。
それは、「自分を賢く見せようとして、難しい言葉を使ってしまうこと」です。
永松さんは、あえてターゲットを以下の層に絞ったと言います。
- 第1読者: 郊外のスーパーに買い物に来た主婦
- 第2読者: 本を読むのが苦手な人
- 第3読者: 「意識普通系」の人(時々本を手に取る程度の人)
ここで永松さんの背中を押したのが、あの福澤諭吉(ふくざわゆきち)の言葉でした。
歴史的な英雄ですら、「読みやすさ」を最優先していたのです。
専門用語(難しい言葉)を並べてマウント(優位に立つこと)を取るのではなく、中学生でもわかる言葉で丁寧に届ける。
これこそが、最大の「知性」であり「優しさ」です。
以前、私は「忙しい人に読んでもらえる文章術」の記事でも書きましたが、「読みやすさは、相手への思いやり」そのものです。

🚀 まとめ:30代パパが今日から実践できる「3つの行動」

・文章の主語を「あなた」にする
メール一通送る際も、「私はこう思います」ではなく「〇〇さんにとって、こちらの方が進めやすいかと思いまして」と、相手を主語に変換してみましょう。
・専門用語を使わずに説明する
PTやFPの知識を語るときほど、注意が必要です。小学生に説明するつもりで、もっと平易な言葉を選んでいきましょう。
・「相手のプラス」を一番に考える
自分の満足(自己満足)ではなく、その言葉を発することで、相手の時間や気持ちがどうプラスになるかを常に自問自答しましょう。
『読まない人に、本を売れ。』
この本が教えてくれたのは、テクニックではなく、「どこまでも相手に寄り添う、書き手・商人の在り方」でした。
多忙な毎日ですが、だからこそ、言葉一つで相手の心を軽くできる人になりたいものですね。
一緒に、暮らしと働き方を整えていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
※この記事の内容とは直接関係ありません。気になった方だけ後で読んでみてください。トップページにも漫画のバナーを貼っています!!
