
もう限界でした。「理論」を知りながら陥った心身の制御不能

こんにちは、ブログ運営者の小野寺です。
私は理学療法士として体の仕組みを理解し、さらにブログで「休養ベスト100」の記事を執筆(はてなブログで以前執筆)するなど、休養の重要性を理論としては知っていました。にもかかわらず、転職後の新しい環境で、私の心と体は完全にコントロール不能に陥ってしまったのです。
この記事を読むメリット
この人生のどん底の体験談から、副業や仕事で頑張りすぎる皆さまが、以下の3つの重要な教訓を得ることができます。
- 【危機回避】 知らない間に進行する「頑張りすぎのサイン」を早期に発見できるようになります。
- 【戦略転換】 知識だけではダメな理由を理解し、「休養を知識から行動へ変える」ための第一歩が見つかります。
- 【共感と安心】 経験者からの正直な言葉により、休むことへの「罪悪感」を軽減するヒントが得られます。
本章では、頑張り続けた結果、「適応障害」という診断を受け、強制的に休職に至るまでのプロセスを正直に綴ります。そして、この経験から見つかった「回復設計術」の決定的な課題を共有します。
半年前から忍び寄った「見えない疲労」のサイン

今振り返ると、心身の異変は適応障害の診断の約半年前、じわじわと始まっていました。頑張り屋の子育てパパが陥りがちな、微細な「警告サイン」を、当時の私は完全に無視していたんですよね。具体的な変化を、皆さんもチェックしてみてください。
具体的な症状と最大の敗因
- 認知機能の低下: 以前なら簡単にこなせた仕事で、集中力が持続しない時間が続くようになりました。小さなミスが増え、その度に自己嫌悪に陥る悪循環でした。
- 感情のブレーキ不全: 以前は楽しめた趣味(筋トレ・メダカ鑑賞)や物事への興味関心が薄れていきました。また、休日になると仕事がないはずなのに、謎の焦燥感や不安感に襲われ、家でじっとしていられない状態でした。
- 最大の敗因: 「頑張らなきゃ」という思い込みから、休養を徹底的に軽視し、睡眠時間を削り続けたことです。特に、人間関係のストレスや、相談できない孤立した環境が、私を追い詰めていきました。
理論上の休養法は知っていても、「休むことを許さない」という思考回路こそが、私を追い詰めていたんです。
適応障害の診断と、休職という名の「強制停止」

心身の限界を超え、、ついに妻の強い勧めで心療内科を受診しました。
診断時の「罪悪感」と「安堵」の葛藤
医師から「適応障害」(特定の状況や環境への適応がうまくいかずに心身に不調をきたす状態)と告げられた瞬間、私の心には矛盾した感情が湧き上がりました。
- ホッとした安堵感: 「やっぱり気のせいじゃなかった」「病名がついたことで、休む理由ができた」という、心からの安堵感。
- 「休んでいいのか?」という罪悪感: しかし、すぐに「家族に申し訳ない」「会社に迷惑がかかる」という、副業パパとしての責任感と罪悪感が襲いかかってきました。
医師の「休職が必要です」という言葉は、頑張りすぎた私にとって、人生の強制停止ボタンでした。
休職直後の「がむしゃらなリセット行動」
休職後の数週間は、とにかく仕事の記憶や思考を物理的に断ち切りました。
最初の頃は、ひたすら家で横になり、パッシブレスト(受動的な休息、ただ横になるなど)に身を委ねました。そして、エネルギーが少し戻ると、いてもたってもいられなくなり、レンタルサイクルで街中をがむしゃらに走るという行動を繰り返しました。
これは、知識として持っていた「アクティブレスト」(能動的な休息、軽い運動など)を、理屈ではなく体が求めるままに実践していたということでした。この無意識の行動が、後の「回復設計術」を見直すヒントになります。
「理論」はなぜ機能しなかったか?回復設計術の決定的な欠陥
この休職期間は、私にとって人生で最も貴重なデータ取りの期間となりました。休養の理論を知っていたはずの私が、なぜ倒れたのか?その原因は、「行動」としての休養法はあっても、「思考」の止め方が設計されていなかったことにあります。
私の「回復設計術」の致命的な失敗点
- 理学療法士の視点での失敗: 理学療法士は、患者さんの痛みを客観的に「評価」(分析)してから治療を始めますよね。しかし、私は自分の「心」と「脳」の疲労度を客観的に「評価するシステム」を持っていませんでした。
- 思考が止まらない問題: 仕事から離れても、頭の中では「明日のタスク」「将来の不安」がグルグルと回り続け、本当に休むことができていなかったのです。
どん底からの教訓
この診断と休職は、既存の「回復設計術」を「命をかけた実証データ」でアップデートするための、人生で最も重要なターニングポイントだったと確信しています。
- 教訓 1: 休養とは、知識ではなく「行動の優先順位」です。疲れ切る前に、能動的に休むための時間枠を確保する設計こそが命綱です。
- 教訓 2: 疲労とは、思考が停止できない環境でこそ溜まります。体の休養だけでなく、脳の休養(思考の断捨離)を設計に組み込むことが不可欠です。
結論:知識から実践へ、そして次なる試練へ

休職期間を経て、私の心身は徐々に回復に向かいました。この経験を活かし、自分の人生を自分でコントロールするための新しい「回復設計術」を再構築しようと決意しました。
しかし、現実は甘くありませんでした。心身が回復し、自信を持って臨んだ再就職活動で、私は再び「キャリアの挫折」を味わうことになります。
次章では、休養で回復した私が、なぜ再就職活動で失敗し、その挫折からどのような「思考の断捨離」を経て、現在の活動の軸を見つけたのかを解説していきます。