
こんにちは。小野寺です。
今回ご紹介するのは、脳科学者・作家である上岡正明さんの『高速読書』です。
この本は、単なる速読術ではなく、「読んだ知識を脳に定着させ、人生を変える武器にする」ための、非常に実践的な読書メソッドを教えてくれる一冊です。読書を自己投資と捉え、効率を上げたいすべての人におすすめいたします。
この書籍はこんな方におすすめです!
- 20〜40代の医療・福祉職の方:忙しい仕事の合間を縫って、キャリアや副業の情報を効率よく手に入れたい
- 育児中のパパ・ママ:読書に充てられる時間が限られているため、「時間をかけずに成果を出す」方法を探している
- 「本を読んでもすぐに忘れてしまう」と悩んでいる方
この記事を読むことで得られる3つのベネフィット
本を読む時間がなかなか取れないと悩んでいる方でも、この記事を読むことで以下の3つのメリットが得られます。
- 読書時間を劇的に短縮し、アウトプット(ブログ執筆や仕事)に使える時間が増えます。
- 読んだ内容が脳科学的に記憶に残りやすくなり、知識の定着率が向上します。
- 「読む」目的が明確になり、読書を「行動のきっかけ」に変えることができます。
本の概要紹介
書籍情報
項目 | 詳細 |
---|---|
書籍名 | 『高速読書』 |
著者 | 上岡 正明 |
出版社 | アスコム |
出版された時期 | 2025年8月28日 |
ページ数・読了に必要な時間 | 約240ページ(推定)/たった30分で本の核となる内容を掴めます |
3行での簡易内容紹介
- 単なる速読ではなく、脳の特性を活かした「1冊を30分で3回読む」トリプル・リーディングを推奨しています。
- 「読む」ことを目的にするのではなく、「知識を人生の資産として活かす」ことに焦点を当てた実践的な方法です。
- 本に書き込む「青ペンなぐり書き」など、具体的なノウハウが満載で、すぐに実行に移せます。
著者のプロフィール
著者である上岡 正明(かみおか まさあき)氏は、医学博士であり作家、脳科学者です。脳科学や心理学に基づいた、ビジネスやスキルアップに関する多くの書籍を執筆されています。メディア出演も多数されており、その知識の活用法は非常に実践的でわかりやすいのが特徴です。
書籍の目次(抜粋)
- 巻頭特集(高速読書は、スピード×記憶定着;両方を実現する読書術です;高速読書のスゴイところは、まだまだこんなにあります! ほか)
- 第1章 高速で読めて、記憶に残る!脳科学が認める最強の読書術「高速読書」(高速読書なら死ぬほど読めて、しかも記憶に定着する!;高速読書と速読は、似ているようでまったく別物 ほか)
- 第2章 高速読書を成功させるすごい読書テクニック(読書前のちょっとした準備だけで、読むスピードは格段にアップする!;【高速読書1回目】どうすれば15分で1冊読めるのか ほか)
- 第3章 読書を成果に変える!アウトプットノートの書き方(読書からアクションへ!アウトプットノートを書こう;アウトプットノートを書く4つのポイント ほか)
- 第4章 高速読書で脳力を上げれば、人生まで豊かに変わる!(1ジャンル7冊読めば、誰でもその道の有識者に;高速読書をするだけで、現代の必須スキルが自然と身につく ほか)
背景・体験談:なぜ忙しい副業パパに「高速読書」が必要だったのか
私は、日中は理学療法士として働き、夕方からは育児に奮闘し、そして夜は副業や勉強に時間を割く、多忙な日々を送っています。そんな中で直面したのが、「インプットの遅延」という大きな壁でした。
「もっと副業のノウハウを学びたい」「新しい知識を身につけたい」という焦りから、月に何冊も本を読み漁るようになりました。しかし、熱心に読んだにも関わらず、いざブログ記事を書こう、あるいは専門的な相談を受けた際に「あれ、あの本に何が書いてあったっけ?」となることが頻発してしまったのです。
読書という大切な時間とコスト(書籍代)をかけているのに、一向に知識が定着しない——この状況は、まさに「時間と機会の損失」。一人の人間として、これではいけないと強く感じました。
そこで出会ったのが、この『高速読書』でした。この本は、「たくさん読むこと」ではなく「記憶に残すこと」「行動に変えること」を目的にする、という本質的な気づきを与えてくれたのです。読書に対する目的意識が変わったことで、私のインプット効率は劇的に改善されました。
解説・ノウハウ:知識を資産に変える「1冊30分・3回読み」の技術
『高速読書』の核となるのが、「1冊を30分で3回読む」という独自のメソッドです。これは、脳が情報を記憶するメカニズムに基づいた、再現性の高い読書法といえます。この方法を実践することで、「何が重要か」を絞り込み、情報を能動的に脳に送り込むことができるのです。
3ステップで知識を脳に刻み込む方法
この読書法は、時間を区切って行うことで「集中力を高める効果」があります。ぜひ、タイマーをセットして実践してみましょう。
ステップ | 所要時間 | 目的 | 行動 |
---|---|---|---|
1. ロケットスタート・リーディング | 15分 | 全体像の把握と要点の抽出 | タイトル、目次、帯、帯裏を確認し、本文を立ち読みするようにパラパラとめくる。「重要そう」と感じた箇所にドッグイヤー(ページの角を折る)をつける。 |
2. 青ペンなぐり書きリーディング | 10分 | 抽出した要点の強化と記憶 | ステップ1でつけたドッグイヤー箇所だけを読み、青ペンで線を引き、キーワードや自分の解釈を書き込みます。 |
3. フィニッシュ・リーディング | 5分 | アウトプットへの直結 | 書き込んだ文字と、ドッグイヤー箇所だけを集中して読み返す。この時に、「これを仕事でどう活かすか」をイメージしましょう。 |
行動への落とし込み:副業パパの日常でどう活かすか?
単に速く読めた、では意味がありません。このノウハウを、忙しい私たちの日常で具体的にどう活かすか解説します。
💡 ブログ執筆や副業の効率アップに直結!
- 【朝活での読書】 15分、10分、5分と区切ることで、集中力が途切れがちな朝の時間でも必ず1冊の核を掴めます。そのままアウトプット(記事執筆)に進みましょう。
- 【情報収集】 読書後5分の「フィニッシュ・リーディング」で、「この本からブログのネタを3つ出す」など、具体的な行動目標を定める習慣が身につきます。
- 【スキマ時間の活用】 病院での休憩時間や、子どもが寝た後のわずかな時間を「15分だけロケットスタート」に充てるなど、メリハリのある時間管理が可能になります。
注意点・他との違い:効率と「本への愛」を両立させる私の応用ノウハウ
世にある速読術は、「大量の情報を短時間で流し読むこと」に重きを置きがちです。しかし、この『高速読書』は、「記憶に残る読書」、つまりインプットの「質」を最大化することに特化している点が決定的に異なります。
特に重要なのは、「本に直接書き込む」という行為です。著者は青ペンでの書き込みを強く推奨されていますが、私も最初は少し抵抗がありました。なぜなら、私は本を読み終わった後に古本として売却したり、「せどり」という副業で活用したりするため、直接書き込むのはためらわれたからです。
そこで私が採用したのが、「付箋を使ったマーキング」という応用ノウハウです。
📌 私の応用ノウハウ:せどり派・本を大切にしたい派に嬉しい「付箋活用術」
著者は付箋を推奨していませんが、目的を「記憶定着」に絞れば、付箋も強力なツールになります。
- ステップ1(15分): ドッグイヤーだけでなく、重要箇所に付箋を貼る。
- ステップ2(10分): 付箋が貼られた箇所だけを読み、付箋の見える部分にキーワードを青ペンで書き込む。
- メリット: 本を汚さずに済み、後で付箋をノートにまとめれば「自分だけの読書ノート」が完成します。
このように、本の方法を「自分流」にカスタマイズしても、その核となる「時間を区切る」「要点を絞る」「反復して記憶に残す」という要素は活かせます。副業や投資の情報を扱う私たちは、知識を「そのまま」でなく、自分の状況に合わせて「加工する」ことこそが大切なのです。この本は、その加工の土台を最速で手に入れるための方法を教えてくれます。
まとめ
『高速読書』は、多忙な日々を送る方や、副業で成果を出したい方にとって、時間という最大の資源を有効活用するための必携書です。
この本から学んだ要点3つ
- 読書は「読む」が目的ではなく、「行動」のきっかけにすること。
- 「1冊30分で3回読み」は、脳科学的に記憶を定着させる最も効率的な方法であること。
- 知識を定着させるためには、「自分事として手を動かす」能動的なインプットが不可欠であること。
私たちは毎日、仕事や家庭、自己成長のために頑張っています。インプットの時間を最短化し、生まれた時間を「家族との時間」や「新たな挑戦」に充てていきましょう!