
こんにちは!『働き方と暮らしを整えるブログ』を運営している小野寺です。
30代になり、子育てや仕事に追われる中で、「お金」と「健康」、そして「これからの生き方」に漠然とした不安を感じることはありませんか?
「将来のために節約しなきゃ…でも、今の楽しみも捨てたくない」
「今の働き方を定年まで続けられるのだろうか?」
「体力が落ちてきた気がするけど、忙しくてジムに行く時間なんてない」
私もかつてはそうでした。理学療法士(PT)として働きながら、FP資格を取って資産形成に励み、「完璧なパパ」を目指して走り続けていました。
その結果、待っていたのは「適応障害」による強制ストップでした。
一度立ち止まったからこそ、今ならわかります。
私たちに必要なのは、ただの節約術でも、根性論の健康法でもなく、「自分のフェーズに合った正しい戦略」です。
今回ご紹介する本、『WEALTH LADDER(富の階段)』は、まさにその羅針盤となる一冊です。
著者はデータサイエンティストであり、お金の専門家。感情論ではなく「数字」と「事実」に基づいて、人生を豊かにする方法を教えてくれます。
🌿 この記事を読む3つのメリット
・自分の資産レベルに合った「罪悪感のないお金の使い方(0.01%ルール)」がわかります。
・「節約」よりも「稼ぐ力」にシフトすべきタイミングと、仕事選びの基準が明確になります。
・身体のプロ(PT)視点で、資産形成と同じくらい重要な「身体的富」の作り方を解説します。
書籍概要:『WEALTH LADDER(富の階段)』
| タイトル | WEALTH LADDER(富の階段) 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略 |
|---|---|
| 著者 | ニック・マジューリ(Nick Maggiulli) |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| 出版日 | 2025年 |
| 著者紹介 | Ritholtz Wealth ManagementのCOO兼データサイエンティスト。人気ブログ「Of Dollars And Data」を運営。前作『JUST KEEP BUYING』は全米ベストセラー。 |
| ページ数 | 400 |
書籍目次
★日本のみなさんへ
★はじめに:50年以上のデータから導き出された
お金持ちになれる人の「共通点」と「落とし穴」
【第1部】人生を変える「富の階段」とは?
★第1章:富の階段でお金の使い方が変わる
★第2章:無理なく収入を増やし、富の階段を登ろう
★第3章:投資で富の階段をらくらく登ろう
【第2部】「富の階段」をかけ上がる6つの戦略
★第4章:【富の階段】レベル1 ── 生存戦略
★第5章:【富の階段】レベル2 ── 教育&スキル戦略
★第6章:【富の階段】レベル3 ── 投資戦略
★第7章:【富の階段】レベル4 ── 起業戦略
★第8章:【富の階段】レベル5 ── 事業拡大戦略
★第9章:【富の階段】レベル6 ── 資産防衛戦略
★第10章:富の階段を登るにはどれくらいの年月がかかるのか?
【第3部】自分のゴールの見つけ方
★第11章:お金で幸せは買えるか
★第12章:人生を変える4つの富 ── 社会的な富・精神的な富・身体的な富・時間的な富
★第13章:富の階段を登る私の旅
★おわりに:複雑さの中でシンプルさを見つけよう
罪悪感を消す魔法の数字「0.01%ルール」
「スタバのラテを飲むのは浪費だ」「コンビニでお菓子を買ってしまった…」
真面目な人ほど、数百円の出費にストレスを感じがちです。
しかし、著者はこう断言します。
「資産の0.01%以下の出費なら、あなたの人生に何の影響も与えない」と。

あなたの「0.01%」はいくら?

これは「資産(貯金や株など)」に基づいたルールです。
- 資産100万円の人 → 0.01%は100円
- 資産1000万円の人 → 0.01%は1,000円
- 資産5000万円の人 → 0.01%は5,000円
もしあなたが1000万円の資産を持っているなら、1,000円のランチを食べるたびに悩む必要はありません。
それは資産形成において「誤差」だからです。
FPとしての視点でお伝えすると、このルールの素晴らしい点は「自分のお金の現在地」を把握できることです。
闇雲に節約するのではなく、「今の自分はこのレベルだから、ここは使ってOK、ここは締める」と、メリハリをつけることが心の安定につながります。
仕事選びの3つの円と、副業のすすめ
本書では、「節約には限界があるが、収入には限界がない」として、収入アップの重要性を説いています。
では、どんな仕事を選ぶべきか? ここで紹介されているのが、ポール・グレアムのフレームワークです。
💼 仕事選びの3つの条件

- 得意なこと(生まれ持った適性)
- 興味があること(情熱を持てる)
- 人がお金を出してくれること(市場価値がある)
この3つが重なる部分が理想のキャリアです。
…と言われても、「そんな仕事すぐに見つからないよ!」と思いますよね(笑)。私もそうでした。
私は2度の転職を経験し、現在は「ブログ」や「漫画(ナノバナナプロ)」という新しい表現に挑戦しています。
これらが完全に「お金を出してくれること」になっているかは、まだ道半ばです。でも、「得意」と「興味」を掛け合わせてコツコツ続けています。
著者はこう言っています。
「食べていけるようになるまでは、別の収入源を確保しよう。生活費を稼ぐための仕事と割り切ればいい」
多忙なパパだからこそ、いきなり独立などのリスクは取れません。
本業で生活の土台を守りつつ、副業として「3つの円」が重なる場所を探り当てる。これが私たち世代の最適解ではないでしょうか。
本当の「富」とは何か?(PT×適応障害の視点から)
この本の後半では、お金以外の「富」について語られています。
ここが、私が最も共感し、皆さんに伝えたい部分です。
① 人間関係の富:嫌な人から逃げる勇気

著者は、映画監督ジョン・ウォーターズの言葉を引用しています。
「私は豊かだ!金持ちという意味ではない。私生活でも仕事でも、嫌なヤツたちと決して一緒にいないようにしているからだ。」
これは、適応障害を経験した私にとって、痛いほど響く言葉でした。
私が心を壊した原因の一つは、間違いなく環境や人間関係のストレスでした。そこから強制的に離れる(逃げる)ことで、私は自分を取り戻しました。
「人間関係を断ち切る」ことは、時として想像以上に人生を好転させます。
嫌な上司や、マウントを取ってくる知人から離れること。
これこそが、お金で買える一番の贅沢(=自由)なのかもしれません。
② 身体的な富:筋トレだけじゃ足りない?
PT(理学療法士)として、ここは声を大にして言わせてください。
本書では、健康資産として「睡眠」「栄養」「筋力」に加え、「心肺機能(VO2 Max)」の重要性を強調しています。

研究によると、心肺機能が高い上位層は、下位層に比べて死亡リスクが4倍も低いそうです。
私も趣味で筋トレをしていますが、正直、有酸素運動はサボりがちでした(笑)。
「筋肉は裏切らない」ですが、「心肺機能」も裏切りません。
子供と公園で走り回るためにも、階段を息切れせずに登るためにも。
今週から、筋トレの後に少しだけランニングマシンに乗る時間を増やしていきましょう。それが将来の医療費削減という「投資」になります。
まとめ:お金が増えて気づく「皮肉」な真実
最後に、本書の核心となる「パラドックス(逆説)」をご紹介します。
多くの人は、お金持ちになれば幸せになれると思って必死に働きます。
しかし、いざ富を手にした時、多くの人がこう気づくそうです。
「人生で本当に大切なもの(家族との時間、健康、友人との語らい)は、大してお金がかからない」
以前、私のブログ記事「お金の使い方」でも書きましたが、結局のところ、私たちが求めているのは高級車やブランド時計ではなく、「安心」と「笑顔の時間」なんですよね。

📝 今回の学びまとめ
・0.01%ルールで、自分の資産レベルに合った「適度な贅沢」を楽しむ。
・仕事は「得意×興味×需要」で選ぶ。見つかるまでは副業で種まきを。
・本当の富とは、「嫌な人と付き合わない自由」と「動ける身体」である。
・最高の幸せ(家族・健康)は、お金がかからない場所にある。
私たちは今、富の階段を登っている途中です。
焦らず、他人と比べず、身体と心を大切にしながら、一歩ずつ登っていきましょう。
私も、ブログと漫画、そして家族との時間を大切にしながら、あなたと一緒に進んでいきたいと思います。

※この記事の内容とは直接関係ありません。気になった方だけ後で読んでみてください。トップページにも漫画のバナーを貼っています!!
